「顎が痛くて口が開かない……」放置すると悪化する?顎関節症と診断される3つの症状
こんにちは。
大阪府大阪市住吉区にある歯科医院、はやさか歯科クリニックです。
「口を開けると顎が痛い」「口が大きく開かない」「カクカクと音がする」
このような症状でお悩みではありませんか?
これらは、「顎関節症」による症状の可能性があります。
症状が軽いうちは生活習慣を見直すことで改善できるケースもありますが、放置すると悪化し、食事や会話が困難になることがあるのです。
「いつものことだから……」と自己判断せずに、歯科医師による診断を受けるようにしましょう。
今回は、「顎関節症」と診断されるおもな3つの症状について解説します。

早坂 優 院長
大阪大学歯学部 卒業歯学部賞・弓倉賞
大阪大学歯学部附属病院 口腔総合診療部 研修終了
小室歯科天王寺ステーションビル診療所 勤務
医長・副院長を歴任
はやさか歯科クリニック 開院
医院名:はやさか歯科クリニック
所在地: 〒558-0041
大阪市住吉区南住吉4丁目8-11
Contents
「顎の痛み」「お口の開けにくさ」などは放置すると悪化することも
顎には筋肉や関節、神経が集まっており、下顎を支えながら、食事や会話のたびに連動して動いています。
けれども、何らかの原因でこの関節や周囲の組織に負担がかかると、痛みや動かしにくさが生じることがあります。
これが顎関節症です。
顎の痛みやお口の開けにくさを感じても、「そのうち治るかも」と放置してしまう方は少なくありません。
これらの症状は、一時的によくなったり、また悪化したりを繰り返すことがあります。
けれども、顎関節症の症状を放置すると、悪化して治療が難しくなることもあるので、注意が必要です。
放置するとどうなる?顎関節痛のリスク
それでは、これらの症状を放置しているとどのようなリスクがあるのでしょうか。
痛みが慢性化する
痛みを我慢してお口を使い続けることで炎症が悪化し、慢性的な痛みに進行することがあります。
口がさらに開きにくくなる
関節内のズレや筋肉のこわばりが進むと、さらにお口を大きく開けにくくなることがあります。
悪化すると、わずかしか開かなくなり、食事や会話に支障をきたすこともあります。
関節が変形する
重症化すると、顎関節の骨が変形し、かみ合わせのズレやお顔の歪みにつながる恐れがあります。
顎関節症と診断される3つの症状とは
顎関節症は、珍しい症状ではなく、比較的多くの方に経験がある病気の一つです。
顎関節症と診断される3つの症状として、
・口を開けると痛みがある
・口が大きく開かない・開けにくい
・顎を動かすと音がする
があります。
【症状1】口を開けると痛みがある
顎関節症の代表的な症状の一つが「顎を動かしたときの痛み」です。
食事中やあくびをするときに痛みを感じる方が多く、症状を放置すると日常生活にも影響をおよぼし、痛みが増すことがあります。
【症状2】お口が大きく開かない・開けにくい
顎関節や周囲の筋肉に問題があると、お口が開けにくくなることがあります。
無理に開けようとすると痛みを伴う場合もあり、症状が進行すると指1本分程度しか開かなくなるケースもみられます。
【症状3】顎を動かすと音がする
お口を開閉するときに、「カクカク」「ゴリゴリ」「カックン、コッキン」といった音がする方もいらっしゃるでしょう。
音がするだけで痛みがない場合もありますが、放置すると関節が摩耗し、痛みや開口障害を引き起こすリスクもあります。
厚生労働省の調査によると、顎の音がする人の割合は女性の方が多く、特に20~24歳の女性では約42%、45~49歳の女性では約31%が経験していると報告されています。
参照:厚生労働省「平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要」p32 表31 >
顎関節症の原因は?
顎関節症を発症する原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っているケースが多く、それぞれの影響が重なり合うことで、さまざまな症状を引き起こすとされています。
原因として考えられるものとして、
・上下の歯の噛み合わせのズレ
・精神的な緊張やストレス
・頬杖、うつ伏せ寝などの姿勢
・歯ぎしりや食いしばりなどのクセや習慣
などによって顎周りの筋肉が硬直し、その結果、関節に過度な負担がかかっていることがあるのです。
加えて、生まれつき関節が弱い方や、過去に顎に外傷を負った経験がある方は、より発症しやすいと考えられます。
歯科でできる顎関節痛の治療
歯科では、以下のような治療法で顎関節症の症状の軽減をめざします。
・マウスピースを使用して、歯ぎしりや食いしばりによる顎関節への負担軽減
・かみ合わせのズレを改善
・生活習慣の見直しや姿勢改善などのアドバイス
また、顎の痛みが重度で、これらの治療だけでは十分な改善が見られない場合には、外科的治療を検討することもあります。
お口や顎の違和感は「はやさか歯科クリニック」までご相談ください
顎の痛みやお口が大きく開かないといった症状を放置すると、日常生活に支障をきたす可能性があります。
顎への負担を軽減するために、大きくお口を開ける動作や無理な顎の動きを避け、できるだけ顎を休ませるよう心がけましょう。
また、症状の悪化を防ぐために、日常生活の中で顎に負担をかける習慣を見直すことも重要です。
こうした生活習慣の改善を取り入れながら、症状が続く場合は早めに歯科を受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
阪和線「我孫子町」駅から徒歩5分、住吉区南住吉の歯医者「はやさか歯科クリニック」では、顎関節症に対応している歯科口腔外科も診療しています。
歯科口腔外科とは、お口の中や顎、顔面のケガなどを専門的に診る診療科です。
むし歯や歯周病以外でもお口に気になる症状がある方は、当院までお気軽にご相談ください。
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