歯磨きをしていてもむし歯になるのはなぜ?フロスを上手に使ったむし歯予防
こんにちは。
大阪府大阪市住吉区にある歯科医院、はやさか歯科クリニックです。
日本では、「毎日歯を磨いている」という人がほとんどで、94.9%もいらっしゃいます。
歯磨きは多くの人が身に付けている集患ですよね。
それに対して、20歳以上の約90%以上の人がむし歯にかかった経験があるという調査結果もあり、普段行っている歯磨きだけではむし歯を予防できていないということがわかります。
(参照:厚生労働省 「健康日本21(歯の健康 )」4.対策(1)自己管理(セルフケア)能力の向上」より)
(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「大人のむし歯の特徴と有病状況」より)
むし歯になりやすいところは歯ブラシの毛先が届きにくいため、歯ブラシだけのケアではお口の汚れが落ちないのです。
早坂 優 院長
大阪大学歯学部 卒業歯学部賞・弓倉賞
大阪大学歯学部附属病院 口腔総合診療部 研修終了
小室歯科天王寺ステーションビル診療所 勤務
医長・副院長を歴任
はやさか歯科クリニック 開院
医院名:はやさか歯科クリニック
所在地: 〒558-0041
大阪市住吉区南住吉4丁目8-11
Contents
きれいに磨いても歯磨きだけでは汚れは落ちない
どれだけ「キレイに歯を磨いている」という人でも、歯ブラシだけでお口の汚れを落とすことはできないといわれています。
どこの汚れが落ちにくい?
汚れが落ちにくい場所は、
・歯と歯の間
・奥歯の溝
・歯と歯ぐきの間
・奥歯の後ろ側
・前歯の裏側
です。
これらの場所には、歯ブラシの持ち方や、歯ブラシの歯の当て方など、適した磨き方があります。
当院の予防ケアで行っているブラッシング指導では、患者さんのお口に合った磨き方をお伝えしています。
歯と歯の間の汚れは約6割しか取れない
特に汚れが落ちにくいといわれているのが、歯と歯の間です。
歯間部の汚れは61%しか落とせていないという調査結果があります。
つまり約4割の汚れがお口に残っているのです。
奥歯の溝には歯ブラシの毛先が届かない
また、奥歯の溝の汚れも落ちにくいといわれている場所です。
奥歯のかみ合わせの溝と歯ブラシの毛先の大きさとを比べてみると、毛先の方が大きく、溝の中まで歯ブラシが届かないのです。
歯と歯の間の汚れを効果的に落とす「デンタルフロス」を使ってみよう
歯ブラシだけでは61%しか落とせない歯の間の汚れも、デンタルフロスを使うことで除去率が79%まで上がることがわかっています。
さらに歯間ブラシも併用すると85%の汚れが除去できるのです。
デンタルフロスとは?
デンタルフロスも歯間ブラシも、歯の間の汚れを取り除くデンタルグッズです。
デンタルフロスは、細いナイロン繊維を束ねて糸状にしたもので、歯と歯の隙間に入れて、汚れを絡め取ります。
選び方
「糸巻きタイプ」と「ホルダータイプ」があり、どちらも使い捨てです。
・糸巻きタイプ
必要な長さに切って使います。
コストを抑えたい方や、フロスの使用に慣れている方は糸巻きタイプがおすすめです。
・ホルダータイプ
使用ごとに取り換えるので、コストがかかります。
ただ、持ち手がついていて糸の長さを調節する必要がないので、初心者の方には使いやすいでしょう。
前歯に使いやすい「F型」と、奥歯に使いやすい「Y型」がありますが、当院では、お一人お一人のお口に合わせて使いやすいものをアドバイスしています。
使い方
デンタルフロスは、勢いをつけて入れると歯ぐきを傷つけることもあるので、慣れるまでは鏡を見ながらあせらずゆっくり行いましょう。
・糸巻きタイプ
1回に使用するのは30〜40㎝くらいです。
指先で持って、ひじくらいまでの長さを目安にしましょう。
まずは片方の中指に2〜3回巻き付け、両手の間隔が10〜15㎝になるくらいにもう片方の中指に巻き付けます。
フロスをピンと張った状態で、奥歯から順番に入れていきます。
フロスを歯に引っかけるように歯ぐきの下までゆっくり引き下げ、上下に数回動かして歯の間の汚れを取り除いてください。
・ホルダータイプ
ホルダーの後ろの方を持つと、大きな動きになってしまい、歯ぐきを痛める場合があります。
できるだけ手前側を持って、フロスを小刻みに動かしながらゆっくりと歯と歯の間に入れましょう。
歯ぐきに近い歯の根元まで入れ、汚れを絡め取りながら上下に数回動かします。
強い力でゴシゴシと動かすよりも、ゆっくり丁寧に動かしてください。
「歯磨き」にプラスして「フロス」を活用!さらに定期検診でお口を清潔に
阪和線「我孫子町」駅から徒歩5分の「はやさか歯科クリニック」では、患者さんお一人お一人のお口の合わせた歯のケア方法をお伝えしています。
「知ることで予防できる」ということをモットーにしており、患者さんにご自身のお口の状態をしっかり把握してもらい、お口に合わせたケア方法を知っていただくことが大切だと考えています。
むし歯になりやすい「歯と歯の間」や「歯の根元」「以前治療をした詰め物と歯の隙間」の汚れを落とすためにも、歯ブラシにプラスして、デンタルフロスの併用をおすすめしています。
また、お口の状態に合わせて、「歯間ブラシ」や毛先がコンパクトで歯と歯の間までしっかり届く「デンタルタフト」などのデンタルグッズもご案内します。
さらに、歯科医院での予防ケアでは、おうちでのケアで除去できない汚れをすみずみまで取り除きますので、定期検診にも継続してお越しください。
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