歯磨きしているのにむし歯・歯周病になるのはなぜ?歯科クリーニングの重要性を解説
毎日歯を磨いているのに、むし歯や歯周病になってしまうと「磨き方が間違っているのかも……」と不安になりますよね。
じつは、丁寧に磨いていても歯ブラシだけでは、落としきれない汚れがあるのです。
今回は歯磨きだけでは予防が難しい理由と、ケアの見直し方、予防効果を高めるポイントを解説します。
早坂 優 院長
大阪大学歯学部 卒業歯学部賞・弓倉賞
大阪大学歯学部附属病院 口腔総合診療部 研修終了
小室歯科天王寺ステーションビル診療所 勤務
医長・副院長を歴任
はやさか歯科クリニック 開院
医院名:はやさか歯科クリニック
所在地: 〒558-0041
大阪市住吉区南住吉4丁目8-11
Contents
歯磨きだけでむし歯・歯周病を防ぐのが難しい3つの理由

毎日きちんと歯を磨いていても、むし歯や歯周病を完全に防ぐのはかんたんではありません。
ただし、歯磨きは予防の基本であり、欠かせないケアです。
では、なぜ歯磨きだけでは防ぎきれないのでしょうか。
1.歯ブラシだけでは汚れを十分に落としきれない
歯ブラシには、どうしても届きにくい場所があります。
たとえば、奥歯の噛む面の溝や歯と歯のすき間、歯と歯ぐきの境目などは、歯ブラシの毛先が入りにくく汚れが残りやすい箇所です。
そのため、毎日歯磨きをしていても、細菌のかたまりであるプラークが歯の表面に残り、むし歯や歯周病につながることがあります。
2.時間が経つと汚れが落ちにくくなる
お口の中の汚れは、時間が経つほど性質が変わり、落としにくくなります。
細菌は歯の表面に付着してプラークを作り、さらにそのまま時間が経過すると、石のように固い歯石へと変化します。
歯石になると歯ブラシでは落とせず、歯科で専用の器具を使った処置が必要です。
3.むし歯・歯周病には複数の要因が関わる
むし歯や歯周病は、単に汚れがあるだけで発症するわけではありません。
歯の強さ(酸に対する抵抗力)や、甘いものを食べる頻度、唾液の量など、さまざまな要因が関係しています。
そのため、歯ブラシ1本で行う歯磨きだけでなく、ほかのケアも取り入れることが大切です。
歯ブラシにプラスして取り入れたいセルフケア
むし歯や歯周病予防のために、歯ブラシだけでなくデンタルフロスやフッ素(フッ化物)を取り入れるのがおすすめです。
デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

歯と歯のすき間は歯ブラシの毛先が届きにくく、汚れが残りやすいため、デンタルフロスや歯間ブラシの使用が効果的です。
実際に、歯と歯のすき間の歯垢は、歯ブラシだけでは約60%程度しか落とせないとされています。
一方で、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると、除去率は約80%まで高まるといわれています。
参考:神奈川県「今日から始めるすき間ケア~毎日のむし歯・歯周病対策~」 >
フッ素を取り入れて歯を強くする

フッ素とは、歯の表面を強くし、むし歯になりにくくする働きがある成分です。
フッ素によるむし歯予防は、WHO(世界保健機関)やFDI(国際歯科連盟)などでも推奨されている方法で、世界的にも広く取り入れられています。
フッ素のおもな働きは次のとおりです。
・歯の質を強くする
・再石灰化を促進する(初期のむし歯の修復を助ける)
・細菌が酸をつくる働きを抑える
フッ素配合の歯磨き剤を使用し、むし歯になりにくい環境をめざしましょう。
食習慣を見直してリスクを減らす

むし歯や歯周病のリスクは、食べる内容だけでなく「食べる回数」や「時間」にも影響を受けます。
間食が増えたり、長時間にわたって飲食が続いたりすると、お口の中が酸性の状態になり、歯が溶けやすい環境につながります。
甘いものを控えるのに加えて、間食の回数を決める、飲食の時間を区切るといった工夫が大切です。
歯科クリーニングでできる「むし歯・歯周病予防」

むし歯や歯周病予防には毎日のセルフケアとあわせて、歯科でのクリーニングが大切です。
歯石や取りきれない汚れを除去できる
歯科クリーニングでは専用の器具を使って、歯石や磨き残した汚れを取り除きます。
細かい部分まで清掃することで、むし歯や歯周病の原因を減らすだけでなく、歯の表面をツルツルに仕上げ、歯垢がつきにくい状態をめざせます。
比較的高濃度のフッ素塗布が行える
市販の歯磨き剤は、一般的に1,450ppmF程度までの濃度のものが販売されていますが、歯科では市販の歯磨き剤よりも高い濃度のフッ素を歯に塗布できます。
参考:厚生労働省|生活習慣病などの情報「フッ化物配合歯磨剤」>
大人の場合、年齢とともに歯ぐきが下がり、歯の根元にむし歯ができる「根面むし歯」にも注意が必要です。
歯科でのフッ素塗布は、こうした根面むし歯の予防や進行の抑制に役立つとされています。
自分に合ったケア方法を知ることができる
歯並びや磨き方の癖は人それぞれ異なるため、気づかない磨き残しが生じていることもあります。
歯科クリーニングの際には、お口の状態に合わせたブラッシング方法や、デンタルフロス・歯間ブラシの使い方についてアドバイスを受けられます。
歯科クリーニングや予防ケアは当院にご相談ください

予防ケアは「自分に合ったケア方法を知ること」が重要です。
当院では、現在のお口の状態を正しく理解していただくために、お口の中の写真やレントゲン画像をもとに、モニターを使いながら視覚的にわかりやすくご説明します。
言葉だけでは伝わりにくい部分も、実際の画像を見ながら確認できるため「どこに汚れが残りやすいのか」「どのようにケアすればよいのか」を具体的にイメージしやすくなるでしょう。
また、写真やイラスト付きの説明資料「お口の説明書」をおわたししているため、ご自宅でも内容を振り返ることができます。
むし歯や歯周病予防のために歯科クリーニングを受けたい方、ご自身に合ったケアを身につけたい方は、当院までご相談ください。
おすすめの関連記事
-
2025.11.10 [月]
むし歯の進行段階を解説|「痛くないから大丈夫」と放置すると、歯を失う原因に
-
2024.10.10 [木]
大人むし歯の3つの特徴とは~むし歯になりやすいのはどこの歯?~
-
2024.04.10 [水]
むし歯予防に効果的!子どものフッ素塗布はいつから始める?
最近の投稿
- 歯磨きしているのにむし歯・歯周病になるのはなぜ?歯科クリーニングの重要性を解説
- 親知らずの痛みは放置しても大丈夫?痛みの原因とリスクを解説
- セラミック治療後に後悔しないために!知っておきたい3つのポイント
- 歯周病の予防ケアはなぜ必要?|全身疾患との関係をわかりやすく解説
- 子どもが仕上げ磨きを嫌がる原因は?今日からできる対処法を解説!






